『ピンク・フロイド ザ・ウォール』(Pink Floyd The Wall)は、1982年のイギリス映画。主演ボブ・ゲルドフ、脚本ロジャー・ウォーターズ(ピンク・フロイド)、監督アラン・パーカー。
06. Pink Floyd The Wall (1982) / ピンク・フロイド ザ・ウォールのあらすじ
主人公・ピンクの幼少からロック・スターとしての成功・葛藤までを描いたロジャー・ウォーターズの自叙伝のような映画。また、この主人公にはかつてのメンバー、シド・バレットの姿も重ねられている。
父親を第二次世界大戦で失ったピンクは、母親の過保護な愛情の中で育っていく。抑圧的な学校教育も彼の人間形成に大きな影響を与えた。やがてロック・ミュージシャンとして成功し、結婚もして順調な人生を歩むが、ロック・スターとしてのプレッシャーからドラッグの過剰摂取に陥り、精神的に荒廃していく。また妻の不倫が発覚し、ピンクは完全に周囲との「壁」を築いてしまう。
そして、ピンクは自分自身を扇動政治家だと思い込み、全体主義やファシズムに救いを求める。ロック・コンサートで無意味に熱狂する観客は、ナチ集会の姿とリンクされる。そんな時、彼の心の中で裁判が開かれ、壁を打ち崩すよう判決が下される。
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